2013.03.10 カテゴリー:-vinyl, Music
03/10/2013 “John Klemmer”
今の人達にとっては、
喫茶店のBGMとか街の商店街、アーケードのスピーカーから
鳴ってるようなBGMとしか聞こえないかもですが、
ジャズ・フュージョン、とかクロスオーバーなどと呼ばれる音楽が
‘70〜’80年代にかけて流行った。
今となっては、シャッター商店街のBGMというイメージが
一番近い、、というようなジャンルになってしまってて、
( いや、そういうジャンルのすべてが、って事じゃないけど)
まぁ、その何とも言えない立ち位置になってしまっている事に
関しては、、苦笑するしかないんだけれど
当時は、とても洗練されたオサレなジャンルとして
もてはやされてた時期があったわけで、でも
音楽が駄目、、という事じゃなく、めちゃくちゃ雑に言うと
世の中は音楽に関係なく変わっていってる、って事で、
でも、20代前後そんな音楽にも魅了されてきた自分は
今でも、この手の音楽結構好きで、
普段聴いてるテクノとかレゲエ、ブラジル、アフリカものの合間
夜な夜な流す事がある。
そんな中でも、このテナーサックス奏者John Klemmerの
「Touch」というアルバム、1977年のアルバムなんだけど、今も現役。
で、聴くときは決まって、夜寝る前とか、たまの眠れない深夜のBGM
として活躍してる。
考えてみると、30年以上、聴いてるわけで
全体に、なんともマッタリムード、
音楽的にまったく尖った部分はない、
ディレイのかかったサックスが、エレピを中心とした
シンプルな演奏の中を駆け巡る。
なんか遠い昔、郷愁というか、儚く、淡い孤独感漂う、
どうしても流行る事、売れる事、というように
経済的な側面を捉えて語られがちな「音楽」だけど
世の中を先見しながら進む音楽じゃない音楽の様を
しっかり感じられる「音楽」のよさをもったアルバム
だなぁ、、と
自分の好きな音楽の「ものさし」のひとつはこういう事。
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